背筋がゾッとしたお話◆その2◆でございます。

或る日の準夜勤のこと。
23:00少し前でしたか、一時退院された患者さん(Kさん)がナースステーションにひょっこり訪ねてきたんですよ。

消化器系の癌を患ってて腸閉塞で入退院を繰り返してた方で、2週間前(位かな?)まで入院してました。
腸閉塞自体はすぐ改善するんですが、癌があちこち転移しててそちらは手の施しようがなく。
今回の入院は恐らく最後のそれになるだろうと家族も含め皆が思ってたんです。
在宅で看取りたいって家人の意向もあり、小康状態での一時退院となりました。

「遊びに来たの。」と言ってニコニコしてたんですが、Kさんの家は病院から車で1時間程の所にあって。
夜間に1人で来れる距離じゃないんで家の人から連れてきて貰ったのかな?って思いました。

その日は病棟に重症患者さんもいなくてまったりモードだったんで夜勤者とKさんを囲んで茶話会となり。
趣味のお花の事を楽しそうに話してらしたんですが、体調のほうは「家に帰るとお通じがねぇ・・・」と、便通の調整が上手くいかないと困ってらっしゃるようでした。

15分ほどお話して、「迎えが待ってるから帰るわ。」と言ってKさんは帰って行きました。
玄関まで送ろうとしたけど「下で待ってるから大丈夫」と言われたんで1階のEVホールにでも家の人が待ってるのかな、って思いました。

それから15分後。
Kさんちから電話があって。
「少し前からKの様子がおかしい。呼吸が止まってるみたいだ。」と。

へっ??
Kさん、もうウチ帰ったの??

さっきまで病棟に遊びに来てたって言ったら
「そんな筈無い。3日くらい前からずっと眠ったまんまだ。」って。

うわぁぁぁん。
さっきまでお話してたKさんは一体何者なのよぅ(ドキドキバクバク脂汗)

ちょっとパニクりましたが、退院時の打ち合わせ通りウチの病棟のDr.が出向いて死亡確認する事になり。
(在宅で看取る時に何処のDr.から死亡確認してもらうかで混乱することがたまにあります。当時、ウチの病院の訪問看護システムが確立してなかったってのもありますが、Kさんの時のように退院した患者さんを病院のDr.が確認するってのはNGなんだって。保険点数がとれないんだってさ。なんだかなぁ・・・)

準夜のスタッフ全員で怖いやら悲しいやらでした。
深夜勤のスタッフが出勤してきて、その話を皆で一斉に話したんですが、
「誰か他の患者さんと勘違いしたんじゃないの?」
「あんた達、疲れてて全員で幻覚見たとかさ。」
って、信じちゃくれませんでした。

や、あれは確かにKさんだったし、幻覚見るほど疲れちゃいなかったぞ。
なんだったの、一体??

Kさんと茶話会した私達は
「あれはきっと最後にKさんが挨拶に来てくれたんだ。」と解釈しました。
「迎え」が来たってのはそういう意味だったんだ、って。

Kさん、この世の最後の心配事が便通だったのかな・・・
今思い返してみるとゾッとするというより少し切ない感じがします。

★陽子さん★
パートもアルバイトも法規上同じ「短時間労働者」です。
世間ではアルバイトは学業などの本業がある人が臨時的・副業的に労働する場合の事を指してるみたいです。
フルタイムのパートってのは定時社員の事を指すみたい。
人事の友人に聞いてみましたがどうもファジーに使い分けしてる様子でした。
大雑把にいうとパートは「短時間」でアルバイトは「短期間」って感じらしいっす。 

**今日の夕飯**
焼きそば

具がなくてツナ缶入れてみたけどかなりミスマッチ(涙)

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